敷金返還に関するトラブルは後を絶ちませんが、貸主が借主の要求する敷金の返還に応じてくれない場合にはどうしたらよいでしょう。まずは、内容証明を送付し、貸主に対して敷金の返還を主張します。もちろん、内容証明を送ったからといって、すぐに敷金が返還されるというものでもありませんし、貸主が受け取りを拒否する可能性もあります。しかし、内容証明を送付することにより、相手に対して「やるべきことはやった」という証拠になります。それに、もし、貸主から返答があった場合には、お互いに主張する内容もわかるので交渉の糸口にもなるかもしれません。敷金の返還を主張するだけの内容証明を作成することはそんなに難しいことではありませんので、送った経験がないからと心配する必要はありません。一番簡単なのは行政書士に依頼することですが、それでは費用も掛かってしまい、返還してもらう敷金以上の損失にもなりかねないですね。現在では敷金返還に関するトラブルが多いせいか、たくさんの行政書士のホームページにて内容証明の書き方が詳しく紹介されています。中には、文章の雛形まで掲載されているホームページもありますので、金額や日付を修正するだけで内容証明を送付することができるのです。費用をかけずに自分で内容証明を送付するためには、そういった文章の雛形を探して利用しましょう。内容証明を送付してもどうしても交渉がまとまらない場合には、小額訴訟も視野に入れて考えておく必要がありますね。